ハンバーガー

映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」から考える、仕組み経営

皆さんはハンバーガーは好きですか?
私はごはん(米)派ですが、ハンバーガーは好きです。
数あるハンバーガーのチェーン店でも特に「バーガーキング」のワッパーが好物です。
ワッパー食べ放題キャンペーンでは1回で5個食べたことがあります。

今日は1950年代から始まるハンバーガーチェーン店、世界№2の店舗数を誇るあの有名なお店です。
※参考までに 世界№1の店舗数のチェーン店は”SUBWAY”です
日本でも店舗数が多く、アルバイト数も多いマクドナルド。
「スマイル0円」、赤い下地に黄色のMのロゴマーク、赤を基調とした制服。
世界中どこへ行ってもコンセプトの同じ店舗、ほぼ同じメニュー。
まさにチェーンストアの典型です。
典型であればこそ、それを維持するのは難しさもあります。
店舗によって、商品やサービスレベルの差が出てくるのはチェーン店の常ですが、これまで訪れたどこのマクドナルドもほぼ同じという印象を持っています。良い驚きも悪い驚きもありません。ただし、どこも同じなので安心して利用できます。

話を映画に戻しますが、マクドナルドの本当の創業者であるマクドナルド兄弟。
そのフランチャイズ化の権利を買い取ったレイ・クロック氏。
映画では、レイ・クロック氏を中心に話が進んでいきます。
見終わった後は、少し後味の悪い思いをしましたが、ぜひとも見ていただきたい作品です。
タイトルはファウンダー(創業者)です。
主人公はレイ・クロック氏で、自分をファウンダーと言っています。
しかし、真のファウンダーはマクドナルド兄弟ですから、ここが作品の意図かなと。
マクドナルド兄弟が、レイ・クロック氏を指して「ニワトリ小屋の中にオオカミを入れてしまった」と言っていたのが印象的で、決して良好な関係ではなかったと思わせるセリフが入っています。

<印象に残ったシーン、このブログで一番お伝えしたいこと>
当時の飲食店は注文は間違えるし、注文した商品を受け取るまであまりにも時間がかかることが、映画の冒頭シーンに出てきます。
レイ・クロック氏が初めてマクドナルドの店舗を訪れ、ハンバーガーを注文した時にあっという間に注文した商品が届いたことに驚き、何度も確認していました。
ケチャップとマスタードは、定量が一度に6個か7個のパンの上に落とされ、その上にピクルスが2枚載せられる。(この2枚ということも決まっている)
マクドナルド兄弟の弟が「ポテトが5%揚げすぎだ!」「揚げ時間を2分50秒に!」というところも、当時の飲食店にはないものですし、今の飲食店でもこれほど厳格に管理する個人店舗は少ないでしょう。
その後、マクドナルド兄弟と店員たちが、テニスコートで厨房の調理機器の位置をチョークで書いて店舗運営のシミュレーションをします。この店舗設計をするシーンは記憶に残ります。
兄弟がストップウォッチを持って作業時間を測りながら、店員の動線を確認し、最も効率の良い店舗のレイアウトを考えていきます。
これは、日本の工場、ライン設計でも行われているでしょう。
しかし、飲食店でこのようして店舗設計を検討するのは、おそらくマクドナルドが世界で最初ではないかと思います。
いかにマクドナルド兄弟のシステムが画期的だったのか!飲食店の食べ物がまるで製造業の工場で作られるもののようにオペレーションされている。
画期的で、店舗設計や温度管理など多くの決まりごとがあったからこそ、フランチャイズ化して多店舗展開できているのだと思います。

これが経営を仕組化することの初期段階。

単純なマニュアル化ではなく、考え方が組織内に浸透している。

創業者が関わらなくとも組織が運営されれば、ある程度仕組化されたと言えるでしょう。

結局、マクドナルド兄弟は「マクドナルドの店舗」の権利をレイ・クロック氏に売却します。
映画ではマクドナルド兄弟は、商品やサービスの質にこだわっており、それが売りでもあったように思います。
ですが、こだわりがあったからこそ多店舗展開もしなかった。
レイ・クロック氏がいなければ、もしかするとマクドナルドは世界に広がらなかったかもしれません。

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