「小さなトラブルは、小さいうちに片付ける。」
<患者、スタッフ、スタッフ間のトラブル>
患者からのクレーム、スタッフとの意見相違、スタッフ間のトラブルなど、起きていませんか。
トラブルは「早期対応、早期処理」が基本です。
これが時間も労力も費用も2番目に少なく済みます。
※一番少なく済むのは「予防策」を講じておくことです。
<かつて犯罪の街のイメージ ニューヨーク>
かつて、ニューヨークは非常に治安の悪い街でした。
1990年ごろまで海外旅行でニューヨークに行っても地下鉄は、危ないから乗ってはいけないと言われていました。
昔の映画を見ても、ニューヨーク市の犯罪を描いたものが多いですね。
古くはロバート・デ・ニーロの「タクシードライバー」、「ゴッド・ファーザー」
「ゴースト/ニューヨークの幻」1990年 では、恋人が暴漢に襲われて亡くなるところから始まっています。
最近、ニューヨークを舞台にした映画では、アベンジャーズやスパイダーマンなど、架空の設定が多いです。
<ジュリアーニ 元ニューヨーク市長>
ニューヨーク市の犯罪減少のきっかけは、2008年に大統領選に出馬し、トランプ大統領の顧問弁護士のジュリアーニ氏がニューヨーク市長に就任してからと言われています。
検事であったルドルフ・ジュリアーニ氏は、1994年にニューヨーク市長に就任してから「割れ窓理論」を活かして就任から5年で、犯罪認知件数を大きく減少させました。(殺人67.5%減少、強盗54.2%減少・・・)
<割れ窓理論>
「割れ窓理論」とは、徹底的に小さな不正を見逃さずつぶしていくことで、大きな不正を防ぐことができるという考え方で地下鉄の落書きなど軽犯罪も徹底的に取り締まったのです。
ジュリアーニ元市長は、警察職員5,000人を増員して街頭パトロールを強化したとのことです。
日本でも、札幌中央署が「すすきの」の犯罪対策に用い、路上駐車を1/3に減少させたのです。。
<ディズニーランドの清掃>
また、ディズニーランドの徹底した清掃と設備などの修繕も同様です。
ディズニーランドがきれいで感心される方も多いと思いますが、この「割れ窓理論」を用いているようです。
ディズニーランドに来園するお客様のモラルやマナーが良いのは、パーク内のゴミはもちろん、ささいな傷もおろそかにせず、すぐに修繕しているからだというわけです。
パーク内はあれだけ混雑しているにも関わらず、トラブルどころかゴミのポイ捨てすらほとんど見かけることはありません。
皆さんも、こまめに清掃されている方を見たことがあると思います。(テレビで 地面にモップで絵を描く人を見たことがありますが、カストーディアルキャストと呼ばれているそうです)
<トラブルには早めの対処を>
小さなクレームを放っておけば、大きなクレームにも手を付けなくなる。
トラブルが発生する前に防ぐ、発生したら小さいうちに対処。
ちょっとした汚れも慣れてくると、気にならなくなります。
小さなトラブルのうちに解決すれば、時間も手間も少なく済みます。
これを放っておくと、いずれは自分では対処できないレベルになります。
トラブルは大きくなればなるほど、解決には多大な時間と資金、労力を必要とします。