看護師 看護師数の推移と今後
【国家試験受験者数など推移】
看護師国家試験の受験者数は2012年53,702人から2021年66,124人へと12,000人以上増加しています。
看護師国家試験の合格率は、例年90%程度で推移しています。
表の通り、受験者数の増加とともに合格者数も増えますので、新人看護師は確実に増えています。
看護師資格をお持ちでも看護師業務に就かない方もいるため、合格者数をもって看護師増加とは言えませんが、年々増加しています。
【18歳人口の推移】
少子化にもかかわらず、新人看護師は増えています。
18歳人口は、直近40年では平成4年(1992年)205万人をピークに令和元年(2019年)では117.5万人と40パーセント以上も減少しています。
先の通り、看護師試験の受験者数は増えていますので、若年層で看護師を目指す割合は増えているので、看護師は人気の職業と言えます。
【社会人から看護師へ】
もちろん、すべての方が高校卒業後すぐに大学、専門学校で看護を学ぶ方ばかりではありません。
社会人になってから、看護師を目指す方は増えています。
私がこれまで関わった医療機関でも、社会人経験のある新人看護師が増えていました。
自分が、入院してお世話になり看護師になりたいと思う方。
リーマンショック後の就職が困難な時期は、安定して就職できるため看護師を選択される方もいます。
自治体や学校など、看護師を目指す時に利用できる奨学金はとても多く、充実しています。
【今後の見通し】
将来どのようになるか、団塊世代が医療・介護を必要とする間は、需要が伸びていくでしょう。
需要がピークを迎えるのは75歳以上人口が最も多い2030年ごろ。それから少しずつ需要は減少してくると思われます。
しかし、それ以上に少子化が進みます。
技術革新により安心して老後を過ごせる医療体制になっていることを願います。
※2021年4月現在では、コロナによるひっ迫感が強いです。